CORYS TECHNOLOGY_JP

当社の技術

最先端の技術

最先端をいく当社の製品は、原子力シミュレーション業界において高く評価されております。

統合型シミュレーションツールセット

ALICES®は、広範囲なエンジニアリング・リソースを要する重要なシミュレータプロジェクトの開発、保守、運転用に設計された統合型シミュレーションツールです。他の作業と並行して、また時には別々の場所で稼働させることができます。

ALICESの強み

ALICES®は、シミュレータ開発において、各段階の生産性を改善する革新的な機能が備わっています。

  • ダイナミックライブラリに格納された実際のオブジェクトを容易に開発することが可能
  • 迅速かつ効率的なプラントモデルの開発とアップデート
  • 異なるシミュレータモジュール間でも自動的に連結
  • サードパーティのコードやソフトウェアと連結できる標準化ツール
  • 最先端のインストラクタステーション
  • フルグラフィックのシミュレータエグゼクティブ
  • データの追跡及び一貫性管理


熱水力用先進モデル

ALICESとスムーズに連結するDRAC

DRACは、軽水炉の二相流現象のモデリングや、PWRで起こる様々な事故やシナリオに関連した特定の現象(二相臨界流、燃焼度、再冠水、様々な流動様式、二相自然循環、還流沸騰など)に対応するため開発された、最新のハイファイモデルです。

当社がこれまでに開発した数多くのシミュレータにDRACは実装されており、RELAP 5やCATHAREなどの最適評価(BE)安全解析コードに対する検証も行われています。また、IRSN(フランス)とGRS(ドイツ)が共同開発したシビアアクシデントコードASTECの基準熱水力コードにも選ばれました。

格納容器モデル用に使用するDRACも、PAREO(EDFが開発した分離変換(P&T)計算用のポイントモデル格納容器コード)に基づいた基準算出の検証を行っています。


リアルタイムのスケジューラー、ツールキット、及びインストラクターステーション

1995年、当社のエンジニアが初めてWindowsベースのシミュレータ実行プログラム及びインストラクタステーションであるOpenSimを導入したことにより、米国のシミュレータ業界に革命をもたらしました。

T-REXは、これまでのシミュレータ業界にない性能と使い易さがあり、リアルタイムのシミュレータ実行プログラムやツールキット、全機能が揃ったインストラクタステーション、洗練されたグラフィック開発環境が備わっています。

現在OpenSimでは、他の実行プログラムの総数よりも多い原子力発電所向けシミュレータが実行されています。シミュレータ技術の進化における次のステップとして、当社は初の第3世代シミュレータ環境とツールキットとなるT-REXを開発しました。

インストラクタステーションT-REXでは、利便性に特化して設計されたインストラクタステーション向けアプリケーションを一式提供しています。従来のインストラクタステーションでは、訓練シナリオ中のシミュレータの実行や授業計画の作成には高度な専門知識が必要でした。これまで、教官は暗号を用いたデータベースラベルや専門的なコマンドを記憶または検索して入力する必要がありましたが、インストラクタステーションT-REXでは、ドラッグ&ドロップなど最新のWindows機能が使用でき、従来求められていた専門知識は必要ございません。教官はシミュレータに関する知識が最小限あれば、シミュレータを操作することができます。

T-REXの強み


高度な二相流モデリング

1996年に導入されて以来、現在は、世にある様々な最先端モデルの総数よりも多くのTHOR高度熱水力及び中性子工学モデルがシミュレータにインストールされています。

その結果として、THORは業界で最も厳しい試験及び評価が行われたモデルです。THORはこれまでに数多くのPWR及びBWRプラントの原子炉冷却系、炉心、蒸気供給系のモデリングを行っています。

2001年に最初のTHOR-BOPモデルを米国にあるサリー原子力発電所のシミュレータにインストールし、初めて二次系モデル全体で真の二相、5次方程式、非平衡数値計算の忠実度を高く伸ばすことに成功しました。以降、多くのシミュレータでTHOR-BOPは利用されています。

コンピュータの処理能力が向上するにつれ、格納容器、HVAC、放射線輸送モデルなど他の領域にもTHORモデルを拡張することが可能となりました。現在、THORは液体、気体、二相流など、あらゆる流体システムのモデリングで使用されています。

THORの強み